顔の毛穴は20万個あり、その奥には皮脂を分泌する皮脂腺、汗を出すアポクリン汗腺があります。皮脂腺から出される皮脂により皮フ上に皮脂膜が張られ、肌内部の水分蒸発を防ぐなど、毛穴には皮フを乾燥や化学物質の刺激などからまもるはたらきがあります。また不要な老廃物を汗と一緒に流すことで、お肌の代謝を活発にしてくれるというはたらきも。毛穴が開いていると、汚れが溜まりやすくなり、くすんで見えてしまう原因に。メイクをしても疲れたような印象になってしまうので、日頃のお手入れで毛穴レスの美肌を目指しましょう。

毛穴のトラブルは大きく分けて3種類あります。1つ目は過剰な皮脂による脂性型毛穴。余分な皮脂がたまることで毛穴の出口をふさぎ、ますます毛穴が開いたままの状態に。2つ目は、ハリの低下やたるみによる加齢型毛穴。涙型で頬の下や口元などに多く見られるので、目立ちやすく化粧ノリも悪くなります。3つ目は黒ずみ型毛穴。毛穴に詰まった古い角質と皮脂が角栓となり、それが酸化することで毛穴が黒ずんできます。毛穴の状態からその原因を探り、毛穴の種類に合ったケアをすることで改善につながります。

脂性型の毛穴の対策には、1日1～2回、丁寧にお肌を洗顔することが大切です。ただし、1日に何度も洗顔したり、ゴシゴシと洗わないようにし、洗顔後もきちんと保湿しましょう。また、脂っこいメニューやインスタント食品ばかりの食生活は改めることが必要です。加齢型の対策は、保湿ケアとたるみ防止のフェイスストレッチなどがおすすめ。黒ずみ型の毛穴は、入浴やスチーマーなどでお肌をやわらかくし、専用のパックや洗顔などで毛穴の奥まで汚れを取り除きましょう。